こんにちは!カムさんです。
今住んでいる地域には、いくつも温泉があり父も病気になる前はよく通っていました。
透析を始めるに当たって、というか、父は普段からあまり自分の話をしないのですが(こんな一大事なのに…!)
温泉に行けなくなることだけは「残念だな…」と呟いていたことが印象的でした。
では、透析患者さんは温泉もプールも行けないのでしょうか?
今回は【温泉・プール】をテーマに、透析患者である父のお話をご紹介します。
好きだった温泉に入れなくなった日
腹膜透析を始めるための入院を終えて帰宅。
そこから普段の生活が始まりました。
半年ほどして腹膜透析に慣れた頃、私たちも父が透析をしていることを気に掛けることが少なくなってきました。
「今日は温泉でも行こうか〜…(あ!)」
父以外の家族が顔を見合わせます。
そうだった、父はもう公衆浴場は行けないんだった。
腹膜透析の場合にはカテーテル(透析液を入れるための管)がお腹から出ているため、そこから感染症を起こすのが怖いので公衆浴場は控えてください
と言われていたのを思い出しました。
その日から、父がいない時、サッと温泉に行ったり
父がいる場合には、本人は入らずご飯だけ食べる
など、配慮する日々が始まりました。
なんと!温泉に入れる日が来た
腹膜透析を3年。そこから、数値が悪くなってしまい、血液透析に移行しました。
家族も腹膜透析のケアに疲れていたし、本人も傾眠傾向が出るなど腹膜透析の限界を感じていたので
血液透析に移行すること自体は納得していたし(やはり二日に一度の通院や針を使っての透析に本人はしぶしぶ…という感じだったけれど)移行して良かったと全員が思っています。
そして、良かったことがもうひとつ。
大好きな温泉に入れるようになりました!
症状が悪くなったのに、温泉行っていいの!?
お腹からのカテーテルを外す手術が無事終わり、経過も良好だったため
温泉にも行けるようになったのです!
ちなみに「血液透析」は環境省が定める温泉の禁忌症にも含まれていないそうです。
これまで、環境省が定める温泉の禁忌症(1回の温泉入浴または飲用でも有害事象を生ずる危険性がある病気・病態)に「腎疾患」が含まれていましたが、平成26年の改定で「むくみのあるような重い腎臓の病気」に変更されました。透析で体調が安定している患者さんは比較的落ち着いた病態にあり、禁忌に該当しないものと解釈できます。
久しぶりの温泉に、父も嬉しそうでした。
一応心配だったので始めは家族風呂(時間貸切のお風呂)を予約しましたが、次回からは普通の公衆温泉に入りました。
孫とプールにも行けた!
温泉に入れると知ってから、父もよっぽど嬉しかったんでしょう。
孫を連れてプールに出かけて行きました!
若かりし頃の水着を引っ張り出し、孫と二人で温泉プールへ。
娘にどうだった?と聞くと「楽しかった〜!!」と。
透析を始めても、いろんなことができるんだなぁ。
後ろ向きのことを考えがちですが、かつてあれだけ体調の悪かった父が
孫とプールに行ける日が来るなんて思いもしませんでした。
ランキングに参加しています!
クリックして いただけたら、とっても嬉しいです!目指せ一位〜!
読んで下さりありがとうございます。
[…] […]