こんにちは!カムさんです。
前回、父たちの通っている病院のコロナ対策についてお話ししましたが
日本腎臓学会から、最新の透析患者におけるCOVID-19の指標がひとつ出されましたね。
今回は、その内容を見ていきたいと思います。
透析患者と新型コロナウイルス
今回の主文は「無症状の透析患者に対する SARS-CoV-2 の PCR 検査の適応基準」が決まったということのようです。
透析患者さんが全員PCR検査を受けるという内容ではありません。
透析患者さんが無症状でもPCR検査を受けるかもしれない背景
日々の診療において接 する多くの一般患者の中に、一定数の新型コロナウイルス陽性者が存在することが報告され ており、透析施設内で COVID-19 感染が発生した場合には、感染が拡大するのみならず、診療 機能の抑制・停止に直結します。
日本腎臓学会HPより
確かに、2日に一度必ず来院しなければいけない透析患者さんなので、現時点でのPCR検査をしたいという気持ちはとても分かります。
しかし、現段階ではPCR検査を保険診療として実施することが可能であるが、新型コロナウイルス感染の疑いがない患者に対しても PCR検査を実施するような場合には、保険診療として認めることは難しいとの見解が出されています。
通院回数の多さや(患者からの希望も多いのでは?と察します。)基礎疾患から、透析患者さんはPCR検査をした方がいいのは理解できますが、その全てを簡単に検査できる訳でもないでしょうから、その指標が出されたのですね。
無症状の透析患者に対するPCR検査の適応基準
まずは、決定された内容を見ていきます。
条件はこの2つ
- 透析患者であること
- 無症状であること
その上で、PCR検査を希望した場合、以下の人が医師の判断の元、保険適用で検査を受けられます。
- 透析室内(送迎の動線を含む)における感染者(透析患者および医療者等)との接触、 および患者家族に感染者がいる場合、いわゆる濃厚接触と考えられる透析患者
- 献腎移植が決定した移植待機中の透析患者
- その他、医師が検査すべきと判断した透析患者
- 全身麻酔を要する手術を予定している透析患者
- 生体腎移植を予定している透析患者
- バスキュラーアクセス手術等を予定している透析患者
- エアロゾルが発生しやすいような検査や処置を予定している透析患者
(なお、4以降は紹介先の病院等とも相談のうえ、検査の必要性を判断する。)
まとめ
確かに院内感染拡大を防止することは重要ですが、 PCR 検査で陰性であっても、その時点で感染していない可能性が高いことを示すものであり、 その後の陰性を保証するものではありません。
日本腎臓学会HPより
このメッセージの通り、ただでさえ業務の増えている病院。
必要な検査が、必要な方に届くよう患者側もよく考える必要がありますね。
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